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科学と自然環境と社会の共生をめざして

みんなの学校を守るみんなの学校を守るコニシの「ボンド」と接着技術

2011年3月に東北地方を襲った東日本大震災では、数多くの建物が倒壊しました。学校施設も例外ではありません。
2011年5月、文部科学省は新しい施設整備の基本方針を策定し、2015年度までの5年間で、すべての公立学校の耐震化を完了させることが目標に据えられました。こうした建物の耐震化のための補修・補強に、コニシグループの高性能接着剤や技術が役立っています。

接着剤を使って建造物を補強する「鉄骨ブレース接着工法」

これまでに全国の公立小中学校の95.6%(2015年4月1日現在)で安全性の確認と耐震化が進んでいますが、いまだ手つかずの学校も数多く残されているのが現状です。私たちは、全国の多くの小中高等学校の耐震補強工事を任されています。

耐震補強工事では、建物に応じてさまざまな工法を用います。その一つが、「鉄骨ブレース接着工法」です。これは、既存の建造物に鉄骨ブレースと呼ばれる補強材を接着し取り付けることで建物の強度を高める工法です。窓などの開口部に取り付けられた鉄骨ブレースは、主に建造物の「靭性(じんせい)=粘り強さ」を補強する役割を持っており、建造物の靭性を補強することで壊れにくい建物にする事を目的としています。また鉄骨ブレース接着工法は「靭性」と「強度」を併せ持つ鉄骨ブレースを当社の高性能接着剤を用いて構造物に接着するのが特長です。

鉄骨ブレースを建物に固定する際、従来はアンカーボルトを打ち込むのが一般的でした。一方、鉄骨ブレース接着工法では、ボルトの代わりにエポキシ樹脂の接着剤を用いて接合します。この工法は既存の梁や柱を傷付けず格段に工事が速い上、ボルトを打ち込む時のような騒音や振動、粉じんがほとんど発生しないなどのメリットがあります。

従来工法と鉄骨ブレース接着工法

万全の強度・高品質の工事で建物の倒壊から人命を守る

現場で組み立てられた鉄骨ブレースはクレーンを使って校舎に設置します。
現場で組み立てられた鉄骨ブレースはクレーンを使って校舎に設置します。
校舎に設置された鉄骨部ブレースを接着するためにエポキシ樹脂接着剤を注入します。
校舎に設置された鉄骨部ブレースを接着するためにエポキシ樹脂接着剤を注入します。

学校は、子ども達が日常を過ごす場所というだけでなく、災害時には地域に住む方々の避難場所としての役割も果たします。多くの人々の命を守る建物だからこそ、倒壊は何としても防がなければなりません。

接合に用いる当社のエポキシ樹脂接着剤は、大きな負荷がかかっても剥がれない強度が実証されており、鉄骨ブレース接着工法の耐震性は、(財)日本建築防災協会からも認められています。

私たちの役割は、メーカーとして製品や技術を提供するだけでなく、工事を請け負うさまざまなパートナーと協力し合い、補修工事の完了まで責任を持ってやり遂げること。綿密な耐震診断、構造設計を行い、工事中も毎日数十項目に及ぶ品質検査や強度試験で安全性や強度を確かめながら、高い品質の工事を実施しています。

学校だけではありません。病院や商業施設、マンションなど、1981年に改正される以前の旧建築基準法に準じた古い建物を中心に、多くの建物で耐震化が待たれています。どんな建物でも人命尊重より大切なことはありません。私たちも「大きな責任と使命を担っている」と肝に銘じて、日々仕事に取り組んでいます。

「鉄骨ブレース接着工法」で耐震化された建物

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